




「Teamstudioがなければ、ND6移行の仕事はそもそもやっていなかった」
株式会社NTTデータビジネスブレインズ様 事例
CIAO! を中心としたNotes/Dominoアプリケーション開発の工数削減と品質向上
株式会社NTTデータビジネスブレインズは1985年12月に日本板硝子株式会社の情報システム会社として設立、2003年9月にNTTデータと資本提携し新たに設立された、システム企画、開発、運用、コンサルティング等を行うSIerである。日本板硝子社の基幹、情報系システム全般を開発、運用しており、現在は、SAP/R3システムのへの全面移行を手がけている。
また、パッケージ、システム企画など、外販事業にも注力している会社である。中でも第二SI事業部には、Notes/Dominoシステムの高度なスキルを持った専門家が集約されたチームがある。Notes/Dominoは、1999年10月に日本板硝子株式会社及び関係各社を含め導入し、NTTデータビジネスブレインズは、ノーツ活用推進の企画、提案、システムの運用・管理・開発・メンテナンス等を全て行って来ている。
また、Notes/Domino6への移行では、日本板硝子社から、非常に高い評価を得ている。
Notes/Dominoアプリケーションの開発者数はメインが5名、最大時は10名体制で稼働していた。そして2001年11月にTeamstudio for Notesバンドル(当時Analyzer, Configurator, Delta, Librarian, CIAO!クライアントの5製品セット)を日本で初めてサイトライセンスで導入した。
今回はCIAO!を中心にその利用目的と効果のお話を、ノーツチームリーダーである松下浩一氏と、開発現場のリーダーである桑原由実氏に伺った。
Teamstudio導入当時の目的は何であったか。
「IBMのセミナー、ノーツ/ドミノマガジンでTeamstudioを知りました。当時、ノーツデータベースの設計全体が見通しにくいという問題があり、最初は設計分析ツールを探していました。」(桑原) そこでTeamstudio Analyzer, Configurator, Delta, Librarian, CIAO!クライアント版、すなわち2001年当時の全Teamstudio製品を評価した。その時点でTeamstudioがただの「設計分析ツール」ではないことを認識し、全ての製品を人数無制限で利用できるサイトライセンスとして導入することを決定した。
何故ならば、その時点での問題は単なる「設計分析」だけではなかったからである。
これらはNotesアプリケーションの開発者であれば、どなたでも思い当たることであろう。
「設計の履歴管理ができない」ことにより、どのような問題が起こったのか。
「Notesはこれができないので、"誰が"・"なぜ"・”どこを”、修正したのかが全く分かりませんでした。修正した後に思わぬ不具合が出ることもあり、そのような場合担当者がいなければどうしようもありませんでした。」(松下) このような状況はNotesアプリケーションの開発現場に於いては、「仕方のない作業」であった。しかし実際は「仕方のない作業」ではなかった。 「CIAO!によりきちんと履歴管理が行われる事により、この問題はなくなりました。これでどのような時でも、誰でも設計を修正できるようになりました。」(松下)
その効果が出るまでにはどのくらいの期間を要したのか。
「上述のような問題なので、即時というわけではではありません。しかし、履歴管理ができていたおかげで問題解決の糸口が見えた不具合があり、その時に実感できました。」(桑原) その他のCIAO! の効果としてはどのようなものがあるか。
「履歴管理だけではなく、チェックイン/チェックアウトの履歴間の設計差異特定も非常に良い。Analyzerを使うまでもなく、CIAO!に残されている手がかりから解析していけます。また、誤って削除してしまった設計を"復活"機能で戻せるのもうれしいですね。」(桑原) そしてCIAO! の効果は、このように単純な「分からないところが分かるようになる」だけではなかった。「アプリケーション品質」の問題までも解決した。
「また、ノーツの開発は人によってやり方が違っていたので、品質のばらつきは以前から問題視されていました。Teamstudioを導入する前には人の経験や性格に頼らざるを得ず、有る程度の品質は維持できるが、それ以上の事ができなかったのです。更に、Notes/Domino導入当初は情報系だけでしたが、基幹業務との連携が出て来たことにより一層品質が求められる様になってきており、その要望に対応するためにもCIAO!は必須でした。」(松下)
CIAO! の運用は、明確なルールに則って進めることが重要である。
「運用ルールの徹底、勉強会の開催による理解の促進、きちんと利用されているかを管理者が確認、指導しました。これと同時に必要なのは、品質向上、工数削減の目的を徹底することです。」(松下) そして日本板硝子社の Notes/DominoR4.6 からND6 へ移行作業を行い、2003年9月にカットオーバーした。日本板硝子社では、Notes/Dominoをメール・稟議・購買・人事・ナレッジマネジメント等に利用しており、そのほとんどが自社の仕様によるアプリケーションであった。 このアプリケーションの移行作業にTeamstudioは不可欠だったと言う。
「300データベース限定で移行したが苦労した。
等である」(桑原)これらの問題にTeamstudioを利用し、如何に乗り越えたのか。キーとなるツールはやはりCIAO!だっ
開発チームがその300データベースを R4.6 から ND6 に移行する際にも、CIAO! クライアント版をフル活用した。
「お客様先に提供するデータベースの品質の向上と維持が重要でした。また、修正前後へのロールバックやデグレードに際する無駄な工数を削減しなければなりませんでした。」(松下) これを実現するためにはCIAO! 以外では不可能、あるいは人と工数を膨大に投入するしかないが、CIAO! の利用によりその全てを実現した。
移行作業期間はどれくらいだったのか。
「基本設計は1月から3月の3ヶ月、そして4月から8月でデータベースの修正、9月中旬に本稼働しました。」(松下)
もしTeamstudioがなければ、どれくらいかかったと思われるか?
「Teamstudioを利用していなければ、この期間でできなかったのではなく、最初からこの仕事をやらなかったでしょう。もしこの時にTeamstudioを導入していなければ、どちらにしてもこの時点で購入していました。」(松下)
当初の問題であった「該当箇所の洗い出し・関連づけ項目の調査に時間がかかる」という問題は、当然 ND6 移行でも同じ問題として挙げられる。これは Configurator が解決に導いた。 「例えば、
等の作業です。これに関しては Configurator を使う事により、即時に効果が上がりました。」(桑原) これを人力で解析する場合、その作業量とその時間、すなわちかかっている費用がどれくらいに膨れあがるかを想像していただきたい。
「修正漏れが発生しやすい」も同様である。これは Delta で一網打尽である。
「ユーザ様の環境なので、直接データベースの設計を変更することはできません。まずこちらのテスト環境でカスタマイズして動作確認を行い、それからユーザ様の環境に変更した設計のみ反映させるのだが、 Deltaで修正場所の洗い出し、および反映漏れがないかの確認が即座にできました。」(桑原) CIAO! は前述の通り「即時というわけではない」が、「品質の向上と維持」には必須と言える。それに対し Configurator と Delta は、正に「即時に効果が上がる」ツールであると言えるだろう。
どれくらいの工数削減になったと思われるか?
「少なくとも80%以上の削減ができたと思います。」(松下)
現場レベルとしては、上記の様に明らかに効果が現れている。マネージャーの観点からはどうか。
「人手のみとツールを利用する場合では明らかに品質に差があり、その短縮された時間を、設計、すなわち『より創造的な仕事』に振り向ける事ができます。例えば1人日という工数を、単なる修正作業に丸々1人日を割きたくはありませんでした。その時間をもっと創造的な仕事、あるいはテストに振り向けるべきです。」(松下)
Teamstudioを利用すれば、それが現実のものとなる。
このような効果以外で、Teamstudioの特筆すべき点は何か。 「他の言語ならこういうツールは存在しますが、ノーツに関してはTeamstudio以外にはありません。また環境、すなわちOSやノーツのバージョンを問わず、ユーザに環境に合わせ、かつセットアップも簡単で、即座に効果が上がるのは素晴らしい。」(松下)
今後の目標は。
「日本板硝子様でのノーツ開発の経験を生かし、積極的に色々なお客様に対して、ノーツを売り込んで行きたいです。その時にも、Teamstudioの活用を徹底し、かつTeamstudioによって作られる品質の高いアプリケーションを提供し、信頼を勝ち得たいと考えています。」(松下)
今回のインタビューを通して、Teamstudioは単なる「工数削減」だけではなく、「アプリケーション品質の向上と維持」という効果が現れること。それがこのような形で付加価値としてビジネスにも寄与することになったことは、チームスタジオとしても誉れ高い。
2004 年 4 月 21 日
* Notes/Domino は IBM Corp. の商標です。