




第一生命情報システムでは、第一生命保険相互会社本体およびその全国各支社、関連グループに至る顧客に対し、幅広く基幹系、情報系のシステム開発およびメンテナンスといった事業展開を行っています。特に情報系のノーツを利用したシステムは、開発推進本部オープン開発グループを中心として展開されています。
大井事業所に現在所属するノーツ/ドミノ開発担当者は約 25 名。120 あまりの拠点のサポートと、そのデータベース群のメンテナンス、膨大な設計要素の管理と更新、トラブルシューティングに至るまでの業務を Teamstudio for Notes を幅広く活用し、有効に行っています。
同社では設計の一元管理を目的に、2001 年 5 月に Teamstudio for Notes を採用しました。今回は Teamstudio for Notes を利用することにより得られた効果について、同社の渡辺敬一氏と千葉和貴氏のお二人にお話を伺いました。
Teamstudio for Notes 採用によるジョブフローの改善
オープン開発グループにおいて使用当初は、メンバー各人が受身的な利用をしていました。しかし、CIAO! を使用していない環境下で予想外の問題が発生し、そのリカバリーに多くの労力を費やしたという苦い経験を経て、その結果、後に行われた会議の場において、大井事業所でのサイトライセンス購入と、開発者全員の Teamstudio for Notes 使用義務が即決されました。
「現在ではノーツを基盤とする開発はすべて CIAO! をベースに行っています。従来のプロジェクト開発において、複数の開発者による並行開発は、設計要素のコンフリクトを発生させやすいというデメリットを持っていました。しかし、CIAO! に含まれる設計排他制御機能でその問題をクリアーすることができ、開発の柔軟性へと繋がっています。」と渡辺氏は語ってくださいました。
「単なる排他制御機能の利用に留まらず、CIAO!
のバージョン管理にも注目しています。チェックイン時に開発者毎の設計要素単位での変更記録を残し、仮に設計に問題が発生したとしても、簡単に以前のバージョンへさかのぼることができるので、これは私たちにとって大きな”保険”となっています。」
「通常の運用では、本番バージョンとそのバックアップバージョンが存在しています。本番環境に移行する直前にタイムスタンプを(二つのデータベースの比較機能を持つ)Deltaで取っておきます。本番環境でのバックアップで不具合が発生しても、どこでディグレードをしたのかをDeltaで把握し、以前のバージョンまで CIAO! でロールバックすることができます。いざというときのリカバリーが、Teamstudio for Notes を使用することによりはるかに迅速になりました。」
個別ツールの利用からトータルソリューションへ
「当初は、CIAO! は単なるひとつのツールとしてのみの位置づけだったが、使い込んでいくうちに、排他制御とその利便性を理解し、開発に対する姿勢も変わってきた。率直に言ってこれはすごい!」というのが千葉氏の CIAO! に対する感想でした。「これはもう使わなきゃだめだ。むしろ逆に使いなさい、ということになりました。各個人のチェックアウトのコメントも、担当内での統一性が重要だという意識に変わっていきました。」(図1)
Teamstudio for Notes の機能をフルに発揮させるには、チームメンバー全員の教育と、明確な利用方法をうたったガイドラインが重要であることにいち早く気づき、オープン開発グループでは利用方法を「Teamstudio 運用マニュアル」という形で展開させています。総括的な開発ソリューションとは、単に個々のツールをその時々の問題解決に利用するだけでなく、それ以上に多大な利益をもたすもの、と実感されています。それゆえ、Teamstudio for Notes 製品の特性をよく理解し、全メンバーが Teamstudio for Notes の利用方法を熟知し、徹底した運用を展開しなければならないというのがオープン開発グループでの結論でした。
「Teamstudio 運用マニュアル」には Teamstudio for Notes の4製品(CIAO!,、Analyzer、Configurator、Delta)の主な機能と操作手順を含む運用方法が簡潔に説明されており、初めて使用する開発者でもすぐ利用できるよう工夫されています。
多様なペイバック
Teamstudio for Notes をサイトライセンスという形で購入したが、当初は開発ツールとしては決して安くない買い物だと思っていた、とおっしゃっています。渡辺氏は、将来の開発者の増員などにも柔軟に対応するため、価格面でのメリットをまず第一のペイバックとしてあげられています。そしてなんといっても、開発面での効率化が最大のペイバックであったと、千葉氏は 2 つの事例をあげて説明しています。
「例えば、通常のメンテナンスでは文字列の変更、コードメンテナンスがよく発生しますが、この作業は Configurator がなければ手作業で一週間ぐらいかかるのではないでしょうか。しかし、Configurator を利用すれば、わずか一分で終わってしまいます。もう Teamstudio for Notes なくしては考えられません。このツールがなければ、本当に困ってしまいます。」
「また、あるアプリケーションが稼動しなくなったとき、Delta と CIAO! がなければ問題がどこにあるのか即座に発見できずに、すべての設計要素を調べないといけないですね。これによりいくらコスト削減ができたかは客観的に計りづらいのですが、仕事に取り組んでいる開発者は、Teamstudio for Notes を活用することがいかに問題解決に早道であるかと、常々言っております。」
品質保証と開発の標準化への準備
オープン開発グループでは、アプリケーションの開発基準を設置し、各アプリケーションの品質保証をこれからの開発部門のテーマに沿えています。現在ではどちらかというと、通常のメンテナンスやアップデートの効率向上が中心ですが、これからは、設計要素の共有ライブラリーの構築や、社内開発スタンダードへのアプリの準拠チェックなどが注目されてくるでしょう。
「特にドミノ6への移行の際に、Teamstudio for Notes は益々活躍すると思います。移行が終わったらまたいらしてください。そのときはもっとすばらしい話ができるはずです。」
これからは、開発でのあらゆる局面や問題に対しても Teamstudio for Notes があれば迅速に対応できるという自信をうかがわせていただき、取材を終えました。